見終わった後湧き上がった感情は、重くるしい
複雑なものでした。決して面白かったと軽々しくは言えない内容です。
娯楽として楽しむ映画ではなく、行間を感じる読書に近い行為だと思う。
アメリカではこの映画によって同様の犯罪が誘発されると警戒をしている。
日本だってジョーカーに共感を覚える人は少なくないと思う。
貧困、虐待、負の連鎖は日常で目にするニュースそのもの。
初めての犯罪を犯したのは偶発的だった。
しかし、群衆という名も無きジョーカー予備軍の手によって、優しく人を笑わす事が好きだった男がジョーカーとして生まれ変わる。
好きなシーンは、ピエロとして小児科の病室で踊りを披露するシーン。
もう一つは、ジョーカーの格好をして階段で高らかにステップを踏むシーン。
どちらも素晴らしいダンス。
コメディアンとして笑いを提供する人生ではなく、混乱と狂気を振りまく人生を歩み始める。
アカデミー賞が有力らしい。アメコミ初との事
ここまで深く心に響く作品に仕上げた監督の、ジョーカーに対する愛情にただただ感服。
そして。ホアキンフェニックスの演技に脱帽。
役者って、スゴイ‼️
ふと、もし日本でこの役を演じるとしたら?
と考えて最初に浮かんだのは、山田孝之。
ジョージアのCM好き。